
組織風土が 仕事を動かし、 成長の力になる
メタルワンという組織で、社員は実際にどのように働き、何を感じているのか。ここで登場するのは、厚板・建材・鋼管事業部 厚板BU 厚板第一課で働く社員3名。課長、入社6年目の中堅社員、そして入社2年目の若手社員だ。それぞれの立場から見た組織内での関わりを、生の声とともにお届けする。
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PROFILE トークメンバー
厚板BU 厚板第一課長
厚板BU 厚板第一課
厚板BU 厚板第一課
挑戦と成長の機会
はじめに、メタルワンへ入社を決めた理由を教えてください。
私は、2003年の設立とともに第一期生として入社しました。日商岩井(現・双日)と三菱商事という異なる企業文化を母体としている点はとても興味深かったです。それぞれが持つノウハウを学べること、新しい文化が生まれることへの期待感を持っていました。加えて、鉄は「産業のコメ」と言われるだけに、仕事に対してもやりがいを感じられると思いましたね。
やはり一期生として入社したことで、仕事に対する想いは強かったですか?
“一期生だから”というわけではないですが、私たち若い世代がこれからのメタルワンを創っていくという気概はありましたよ。2人はどのような経緯でメタルワンへ?
私自身、仕事の基本は“モノやサービスの売買”だと思っていて、その売買を一人でできるのが商社という業態だと思っていました。そのなかでも専門商社を選んだ理由は、希望する仕事に携われる可能性が高いからですかね。最終的には、大きな金額を扱うことができる鉄鋼業界、かつそのトップであるメタルワンを選んだという感じです。
私も“人間力で勝負できる環境”を選んだ末に、商社であるメタルワンを志望しました。大学時代、機械系を専攻していたためそれらの知見も活かせると思いましたし、1年目から責任ある仕事を任せてもらえると聞き、成長できる魅力的な環境だと思いました。
実際入社してどうでしたか。イメージ通りでしたか?
1年目から担当として顧客を持ち、実際に手を動かし、色々挑戦させてもらえることには正直驚きましたね。
メタルワンの特徴ですよね。
インストラクター制度では、細野さんが吉野さんのインストラクターをしていますよね。どのような点を心がけていますか?
厳しくとも、愛情を持って接することですね。怒ることって正直疲れるので、怒らない方が楽なのですが、それでは吉野さんのためにならないので。割と口うるさいインストラクターなのかなと(笑)。それでも吉野さんは素直に受け入れてくれるし、ひたむきに取り組んでくれていますよ。
細野さんには基本的なことから些細なことまで色々教えていただいていますし、挑戦できるフィールドをたくさん与えていただきました。ただただ感謝しています。
実は私のインストラクターのインストラクターが山田課長だったんですよね。だから吉野さんは、山田さんから見て曾孫的なポジション。偶然ですが、この関係性も仕事のしやすさを生んでいると思いますね。
何でも言い合い、
互いに助け合える環境
みなさんが所属する厚板第一課の雰囲気はいかがですか?
2人のような若いメンバーが多いので、非常に活気があると思いますよ。先ほどの話の通り、若手がチャレンジできる環境もありますからね。
そうですね。実際に山田さんが組織運営にあたって、一番力を入れていることって何ですか?
業績を上げていくためには、みなさんの成長が欠かせないのでそこが一番ですね。あとは、先輩方が築いてきた商流をしっかりと引き継ぎ、維持・拡大に向けてチャレンジしていくこと。もう一つ、雰囲気づくりも意識しています。
常に感じているのですが、現場担当者の目線で一緒に考え、アドバイスしてくださいますよね。立場の違いがあるにもかかわらず、私自身、お話しさせていただく機会も多く、とてもいい雰囲気の中で仕事をさせてもらっていると感じています。
何でも言い合える雰囲気をつくってきたつもりです。でも、吉野さんは新人にもかかわらず良くできていると思います。私が1年目のときとは比べ物にならないです。きっとインストラクターの指導が良かったのでしょう(笑)。
いや、吉野さんが頑張っているからですよ。でも山田さんの言う通り、何でも言い合える雰囲気がありますよね。和気あいあいとしていますし、みんな仲が良いですからね。
仕事の面ではいかがですか?
目標達成に至るプロセスというのは、個々人に任せているけど、細野さんはどんなことを心がけていますか?
新規取引の獲得と既存取引の拡大が主な役割になるのですが、いずれにおいても重要なことは、極めて基本的なことですが顧客のニーズを的確に把握すること。つまり買って売るだけではなく、顧客が本当に欲しいものは何なのか、そこに耳を傾けることを大切にしています。
私が、細野さんから徹底して指導されたのもその点です。“顧客が求めていること”を把握しろと。そのためには顧客と話をしないと始まらない。だから細野さんの商談には常に同行させてもらいました。
顧客に会うとか、顧客と話すとか、これはどの営業担当者もやっていることですが、大事なのはどこまで能動的に取り組めるかだと思っています。そうすることで新しいニーズや情報が収集できるというのが、私の実感です。
吉野さんは、実際に細野さんに同行してみてどうでしたか?
能動的に取り組むという点は非常に勉強させていただきましたし、しっかり鍛えられました。1年目でありながら、引き合いから納入まで一気通貫で行わせていただいたことで、成長を実感しています。
チームワークの良さや助け合いの風土があるので、若手でも仕事を進めやすいですよね。先ほど山田さんは、私たちに任せているとおっしゃいましたが、いつも助けていただいていますし。とある案件で納入トラブルが起きたときのことは非常に印象深く残っています。
大阪の件ですね。
あのときは、焦りました。朝一山田さんに相談したところ、即お客様にアポイントを取っていただき、大阪に行く判断と段取りをつけていただきました。何とか難を逃れることができて、あのときは感謝の気持ちで一杯でした。
この仕事はトラブルが付き物だったりしますからね。吉野さんも前にありましたよね。
はい、入社3ヶ月目のとき、私の指示とは異なるトラック輸送が発生してしまったことがあり、そのまま放置すれば大きな損害が出るところでしたが、細野さんから先方に説明していただき、間一髪のところで車両の手配を止めることができました。
失敗は誰にでもあることだし、それをきちんとカバーし合える風土がうちの課の良さですよね。だからこそ、私自身もそうですが失敗を怖れずチャレンジできるのだと思います。
公私ともに良い関係
仕事以外での交流もあるのですか?
メンバー同士は本当に仲がいいですね。これは厚板第一課の伝統ではないでしょうか。
私も5年前は1メンバーとしてこの課に在籍していましたが、当時を思い出すと、確かにメンバー同士の仲が良く、伸び伸び仕事をしていた印象がありますね。
なので、プライベートでも交流は多いですね。少し前になりますがフレックスタイム制度が導入されたこともあり、みんなで早めに終業して銭湯に行って、飲みに行ってみたいなこともありました。
仕事の後にみんなで飲みに行くことは多いですね。偶然ですが、今日集まった3人でも先日飲みに行きましたね。
そうですね。個人的に最初驚いたのは、お酒の席では仕事の話がまったくないこと。あれは意識しているのですか?
全然してないですね。確かにどうでもいいような話ばかりしていますね(笑)。
私のプライベートの相談にも乗ってもらいましたね(笑)。あと、細野さんにはスノボーにも誘ってもらいました。
個人的にスノボーが好きで、毎年、社内の仲のいいメンバーを誘っています。
そういった機会にも呼んでいただけることが嬉しいですし、公私ともに色々支えていただいて、本当にすばらしい先輩に出会えたと思っています。
「ものわかりの良い大人」に
ならなくていい
では最後に、今後挑戦したいことを教えてください。
私自身は、事業投資先機能を活用した新規サプライチェーンの創出や、これまでの延長線上にはない新しいビジネスを生み出したいと思っています。たとえば、今、大きな可能性を感じているのは洋上風力発電。売るだけでない付加価値の提供を実現したいと試行錯誤しているところです。ただ私はプレイヤーではないので、細野さんや吉野さんなどとビジョンを共有して成果を出していくことに注力していきたいです。吉野さんは将来をどう考えていますか?
まずは自分自身でハンドリングできるフィールドを拡大し、質の高い仕事をして、山田さんや細野さんから一人前と認められる商社パーソンに成長することが目標です。将来的には、事業投資先で経営にも携わりたいと思っています。
私の場合は、過去の担当実績を超える新規取引獲得、既存取引拡大は常に意識していますし、それも挑戦だと思っています。その上で、海外駐在には挑戦したいですね。海外に出れば業務範囲は一気に拡大しますし、裁量や権限も今以上に大きくなります。力量が試されますし、絶好のフィールドだと思っています。
これからの細野さんと吉野さんの活躍に大いに期待しています。細野さんはメンバーを引っ張っていく存在ですし、吉野さんのこれからの成長も楽しみ。今の調子で色々なことに取り組んでください。今は個人の力量を付けることにがむしゃらになってほしいと思っています。まだ「ものわかりの良い大人」になる必要はありませんからね。