Top Message 人と組織がともに
成長し続けるために

メタルワン
代表取締役社長 兼 CEO
北村 京介

メタルワンの今と、果たすべき使命とは

メタルワンは、2023年1月で設立20周年を迎えました。所謂 “VUCA” (変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代に、次の20年も、社会や産業の課題解決に貢献できる会社であるべく、「変革」と「成長」に取り組んでいます。
「Metal Market Maker」/「Metal Value Optimizer」というビジョン・ミッションを掲げ、デジタル化の加速やカーボンニュートラル等の不可逆的な環境変化を踏まえ、取り組むべき産業課題を再設定しながら、課題解決に繋がるソリューション提供やサステナブルな価値提供への変革、変貌を構想し、実行しています。
弊社の強みは強固な顧客基盤であり、この基盤を活かしながら、鉄鋼流通業界におけるサプライチェーンの中で「変革」を推進してゆきます。これにはデジタルの力も不可欠だと考えています。
また、グローバルな事業の加速を推進力に「成長」にも取り組みます。伸びゆく海外市場において、高機能・高付加価値な事業を育ててゆきたいと思っています。
一方で、これまでも、次の20年も変わらないものもあります。メタルワンは、「地球市民」「正々堂々」「高志創造」を企業理念としています。時代や環境に関わらず、当社が社会や産業に受け容れられ、機能を果たすために、また、社員の皆さんが誇りと喜びを持って活き活きと働くために、不可欠な基本姿勢とも価値観とも言えるでしょう。これまで大切に守られてきたものであり、これからも譲れないものだと考えています。
経営として、確固たる理念や使命感を持ちながら、環境変化をチャンスと捉え、柔軟に、かつ果敢に挑戦することで、社員の皆さんも自らの「変革」と「成長」を実感し、共に喜べる会社であり続けたい、と思っています。

メタルワンが求める人材とは

道なき道を切り拓く人材
~地図に頼らずコンパスを磨く~

“VUCA” の時代には、明確な地図はありません。地図を片手に歩きだしても、歩いている間に道が変わってしまうような時代です。既存の地図、つまり誰かが、かつて通った道や自らの成功体験も疑ってかかる必要があります。「変革」と「成長」を続けるメタルワンには、地図に頼らず、コンパスを磨き、道なき道を切り拓ける人材が不可欠です。
「コンパスを磨く」ためには、常に世の中の動き、市場の動向、顧客ニーズの変化に対するアンテナを高く持ち、これまでの常識に固執せず、未来の姿を想像して仮説を立てる、といった姿勢を持ち続ける必要があります。できるだけの準備をして方向感を定めたら、自分を信じて勇気を持って歩みだす。こうしたことができる人材を是非仲間として迎え入れたいと考えています。

失敗を恐れず挑戦する人材
~よい失敗から学び、
次に繋げる~

狙いを定めて歩きだしても、当初想定していなかったことが次々と起こり、立ち止まり修正が必要となることも多いでしょう。特に大きな挑戦であるほど、成し遂げられないケースも出てきます。結果、失敗となるかもしれませんが、「よい失敗」であればむしろ歓迎します。
よく、「よい失敗」と「よくない失敗」があると言われますが、「よい失敗」とは、一言で言うと、挑戦の結果としての失敗であり、次に繋がる失敗だと考えています。状況が刻々と変わる中で、簡単に諦めず、冷静に分析し、粘り強く活路を見出そうとする。最初の想定に拘泥せず、臨機応変に対応しながら、目的に少しでも近づく道を探って最善を尽くす。例え、撤退することになっても、次の成功の糧となるような良質な知見や経験を組織や個人が得られる。こうした失敗は、より大きな成功を得るための重要な過程だと信じています。
私が大事にしている言葉の一つに、『疾風に勁草を知る』という言葉があります。勁草とは、強い草という意味で、逆境に直面した時に初めて、その人の強さや価値が分かる、といった例えです。失敗を突き付けられるのは最も厳しい逆境と言えるでしょう。こうした時ほど組織も個人も、底力が問われますし、気づきと成長の大きな機会となります。私自身も、立ち上げた会社が撤退を余儀なくされたり、担当先で不良債権が発生したり、これをなんとか回収したりと、いろいろな経験を経て今に至っています。
挑戦なくして失敗もありません。失敗を恐れずに挑戦して欲しい。メタルワンでは、挑戦をサポートすることはもちろん、「よい失敗」に対して寛容に、むしろ前向きに評価する組織風土を強化しています。挑戦心に溢れる人材こそ、わが社の門を叩いてほしいと思います。

理念を体現する人材
~高い志と課題解決力を持って、
正々堂々、社会に貢献する~

最後に、先ほど、今後も変わらないものとして、企業理念を紹介しましたが、社員の一人一人がこれを体現できる会社であり続けたい、と強く思っています。企業において、社会の公器という側面がますます重要になっている中、メタルワンは柔軟にビジネスモデルや市場、リスクの取り方等を変えながら、社会や産業の課題解決に努めています。「地球市民」「正々堂々」「高志創造」という価値観は普遍的であるものの、その実現の仕方や達成できているかどうかの基準といったものは、時代とともにアップデイトも必要だと感じています。私は、決断に迷ったら企業理念に立ち返り、今の環境下での理念の実現とはどういうことか、問い直すことにしています。
社員の皆さんにも、業務を通じて、お客様はじめ様々なステークホルダーから、理念の体現者として認められ、評価される存在であってほしい。高い志と課題解決力を持って、正々堂々、社会や産業に貢献する。こうした姿勢に共感し、時代に即した理念の体現に労を惜しまない覚悟を持った人材であることを、メタルワンは全社員に求めています。